『首なし地蔵』
八王子に数ある心霊スポットの中でも、かなり有名な『首なし地蔵』
こちらは稲川〇二 の怪談「首なし地蔵」の舞台となった場所になります。
もともとは、明治八年、豪商によって建てられたお堂があった場所。
戦時中は、出征する兵士や家族たちが武運長久、勝利祈願の為に数多く訪れていたといわれております。
で
す
が
昭和三十八年九月
明治四十二年から住み込みでお堂を守っていた老婆が、強盗に襲われ、全身を滅多刺しにされた上に、喉と心臓をえぐられ、出血多量で殺害されただけでなく、境内に遺体を放置されるという凄惨な事件があったそうです。
以来、こちらのお堂は荒れ放題になってしまったのだとか……
この頃から、老婆のすすり泣く声が聞こえ、老婆が彷徨う姿が見えると噂されるようになったと言われています。
し
か
も
昭和四十八年には、立〇大学の助教授が不倫のもつれから教え子の女子大生を殺害してしまったそうです。
その遺体はどこに?
どうやら、この近くに遺棄したらしい──
ただし、犯人である助教授もその後、自殺したため、殺された女子大生の遺体の正確な場所がわからず、死んだはずの女子大生の姿があちらこちらに出現するという怪奇現象騒ぎがおきたとか。
幽霊騒ぎは翌年の三月、女子大生の遺体が見つかるまで続いたそうですが……
じつは、未だに現れるという噂もあります。
お堂自体は、昭和六十年から絹の道の整備によって取り壊されておりますが、未だ、公園内には、石碑や地蔵等も残っておりまして……
そのお地蔵さんの一つが、有名は「首なし地蔵」なのです。
このお地蔵さんに触れると祟りがあると言われておりますが……
この日、なんと。
地元の中学生かな?
数人の男の子が肝試しに来ておりまして。
ぶっちゃけ
まったく怖くない件!!
勿論、先に彼らが一通り巡ってくるのを待って、お堂跡地やお地蔵さんを見に行ったのですが……
そこはやはり、中学男子!!
無駄にサービス精神旺盛!!
懐中電灯を顔の下にあてて出てきたり、笑顔で挨拶したりと……
雰囲気ぶち壊しかーい!
と、突っ込んだものの。
あとあと写真を見てびっくり。
丁寧に撮った写真なのですが……
首なし地蔵ではない地蔵を撮影すると、ちゃんとピントがあうのに
何故か、首なし地蔵だけはピントが合わない件!!
よくよく
じっくり見ると、明らかに首と胴体の色も違う……
これが、「首なし地蔵」と呼ばれる所以なのだろう。
(多分、あとから頭を取り付けたから、胴体と頭の色が違うと思われる)
藤白的にはさほど怖い印象はない場所だったものの
あとあと振り返ると……そういえば、ここでもやはり左側だけ鳥肌がたっていたな……ボソリ