2022年12月24日
藤白の大好きな聖飢魔Ⅱのミサが浜松で行われた。
地元の駅から新幹線に乗り込む。
チケットを購入してくれた姉が、クリアファイルからチケットを取り出す。
姉「今回は三階席だけど、一番前だよ」
藤白「おお! いいね。一階席の後ろよりも見やすいじゃん」
チケットで座席を確認しながら盛り上がる。
姉「とりあえず、なくすといけないから私が持ってるね」
姉がチケットをクリアファイルに挟み、バッグの中へ仕舞う。
その後、ミサに備え、ガソリン(ビール&ワイン)と栄養補給(肉)をし
いざ!!!!
会場へ!!!!
と、いうタイミングで
姉がクリアファイルからチケットを取り出そうとしたのだが──
姉「え? なんで??」
何故か、チケットが入っていない。
クリアファイルからバッグの中に落ちたのかもしれない。
姉がバッグの中を漁るが出てこない。
姉「どこにいった??」
藤白「いや、新幹線の中でクリアファイルに入れてたよね?」
姉「だよね?」
一緒に探すが出てこない。
藤白「なんでだろう……とりあえず、時間も時間だし、会場まで行こう」
そういって、ダウンを羽織り、ポケットの中に手をつっこむと……
何も入っていないはずのポケットに何かが入っている。
藤白「え?」
恐る恐る取り出すと、チケットが一枚出てきた。
姉「は?? うそでしょ?」
姉も『もしかして……』とコートや服のポケットを探り出す。
だが、もう一枚が見つからない。
まさかと思い、藤白も再びダウンを探るが出てこない。
その日着ていたパンツはチャックつきのポケットがついている。
わざわざチャックをあけてまでチケットは入れていない。
それでも、一応確認するが、さすがに出てこない。
藤白「この服はポケットなんかないしなあ……」
カットソーの腹元に手をあてる。
するっと、腹の中に手が入る。
そのカットソーには手を温めるように左右から突っ込めるマフポケットがついていたのだ。
ぶっちゃけ、その部分はラム側素材の切り替えデザインになっていて、購入時からその時まで気が付いていなかった。
当然、使ったこともない。
『嘘だろ』という思いで、奥へと手を突っ込むと……
まさかのまさか。
もう一枚のチケットが出てきた。
姉「なんでソコからでてくんの?」
藤白「いや、わからん」
実はその日
藤白は、幸先詣として豊川稲荷に行ってきた。
ちょっと参拝時に嫌なことがあったうえに、豊川稲荷から豊橋駅までの電車に乗れず。
次の電車を待っていると、新幹線に間に合わない。
仕方なくタクシーを使ったものの、そのタクシーの運転手さんも混む道ばかりを優先する。
お陰で藤白は予約した新幹線の時刻より1分遅れて豊橋駅に到着。
ただ、新幹線が雪で遅延していたので、無事に予約していた新幹線に乗ることが出来たのですが──
新幹線の中で『豊川稲荷さん自体は空気もよくて、素敵なんだけど……ねえ』と、少々姉に愚痴っていたんです。
もしかしたら、その愚痴がお狐さんを刺激してしまったのかも?
とはいえ、新幹線にも乗れ、ミサも楽しめ、さらには、帰りの新幹線では遅延も解消されており、無事に帰宅することも出来ました。
本当に狐につままれたような体験でしたが……
終わりよければすべてよし!!
これもまた不思議な思い出として、記録に残そうと思うのであった。