今朝、ごみステーションにゴミを出しにいった。
普段は姉がやってくれている。
けれど、危険物、埋めるゴミ等、特殊なバージョンは気がついた時に藤白がやっている。
藤白「あ、今日は危険物の日じゃん。ださんきゃな」
蛍光灯や乾電池といったものをまとめて出しに行く。
すると、数年会っていない、近所のおばちゃんとばったり会った。
〇〇「あ、藤白ちゃん、久しぶりねえ。元気してた?」
藤白「あ、〇〇さん。ご無沙汰です。元気ですよ」
〇〇「お姉さんはよく見かけるんだけど、藤白ちゃんは相変わらず出張が多いの?」
藤白「そうですね。月の半分は家にいませんから」
外面のいい藤白が愛想よく話していると、隣家の〇△さんがやってきた。
〇△「今日はお休み?」
藤白「はい。といっても、家でweb会議はやりますけどね」
〇△「プレゼンの練習でもしてたの?」
藤白「いいえ。ほら、〇〇さんと世間話してただけですよ。ね、〇〇さん!」
藤白は〇〇さんへと振り返った。
しかし、そこには誰もいない。
いつの間に〇〇さんは帰ってしまったのだろうか?
首を傾げる藤白に〇△さんが怪訝な顔をする。
〇△「〇〇さんち。奥さんは半年前に、旦那さんは三カ月前に亡くなっているけど……出張ばかりで知らなかった?」
藤白「知らないどころか、今、喋ってましたよ。奥さんと」
〇△さんと藤白、そこで固まった。
幽霊って、朝でも昼でも所かまわずでるもんなんですよね……